保険トラブルラボ
コーディネーター  山田 静江

企画の趣旨

保険に加入するときや保険金を受け取るときに起きるトラブルや問題点をピックアップし、対処法や、トラブルを防ぐ保険の入り方を考えていくラボです。
基本は講義形式ですが、ひとつのテーマにつき、全員でディスカッションするような場も設けていきたいと思います。
複数の活動に参加している人が多いため、数ヶ月の1回程度の開催になります。開催日は、メーリングリストのほかWAFPのお知らせメールにてご連絡します。

   代表者:山田静江  発起メンバー:飯田道子、菅原直子


第8回 『保険トラブルラボ』開催報告

日時:2006年11月27日(月)18:00〜20:00
場 所:ウィズスクエア東京オフィス 6F会議室
講師:小橋あき子氏(WAFP関東会員)
テーマ:「自転車事故の補償と賠償」 
参加人数:7名 

今回は、「FPすまいる舎」代表として、FP業務、保険代理店業務、資産運用アドバイス業務を行っていらっしゃる小橋さんに、最近増えている自転車事故で、加害者、被害者になってしまったときの対応策と注意点をお話しいただきました。

自転車事故等で相手に損害与えてしまったときの、個人の賠償責任リスクに対応できるのは「個人賠償責任保険」。火災保険や自動車保険に特約でつけるケースが多く、保険料も保険金額1億円で年間2000円くらいと安いのですが、いざというときには大きな助けになります。なお、賠償責任保険とは、「被保険者が一定の事由により他人に損害(身体の障害または財物の損壊)を与えたため、法律上の損害賠償責任を負担したことにより被る損害(いわゆる賠償損害)に対して保険金を支払う保険」です。

一方自転車事故で(自分や家族が)入院や通院したときに使える保険は、「医療保険(特約)」や「傷害保険」など。自動車保険の「人身傷害補償保険」も自動車乗車中以外の交通事故まで補償するタイプなら、治療費や休業補償などが支払われます。

自転車事故は、基本的に自動車事故同様の方法で査定されるため、支払われる保険金額は「過失割合」によって減額されるケースがある点には、注意が必要とのことです。(医療保険の入院給付金等、定額払いの保険金は減額されません)

子どもが自転車をわき見運転していて自分から自動車にぶつかってしまい、大怪我したのに、子どもの過失が10割と認定されたため、事故相手の自動車保険から保険金(治療費)が受け取れなかったケース、年金暮らしのお年寄りをけがさせてしまったときの逸失利益の考え方、実際に個人賠償責任保険を使うときの注意点など、実例を挙げての説明は大変分かりやすく参考になりました。

「賠償責任は、発生したらマイナス(借金)からのスタートになるので、法人でも個人でも賠償責任保険は必須。法人(個人事業主含む)は倒産防止のため、個人は破産防止のため賠償責任保険に加入するもので、その他の保険に先んじて考えるべきものです。」という小橋さんの言葉は、実際に多くのお客様のリスクマネジメントを行っている方ならではの、説得力のある発言でした。

コーディネーター 山田静江


 


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